ぺやんぐ(@peyangu485)です。
※noteに投稿していたのをはてなに移しました。(noteの方は非公開済み)
多少の加筆修正してます。
はじめに
最近、案件に入った時に情報がまとまってなかったり、特定の人しか知らないことがあったりして、支障をきたすレベルで困った。
なので、そういった新規参画者向けの配慮って必要なんじゃないの?って思ったことを書いていく。
軽く触って理解できるシステムってほぼないと思っていて、でもその割には 案件参画時の資料が少ないように思う。 新規案件で誰もが知らない状態の時には仕方がないけど、既に開発済みのシステムだったり開発途中に参画した場合、資料がないことで最初につまづく可能性が出てくる。その結果、システムを理解していない状態で開発が進むため、考慮が漏れていたり手戻りが発生することが増える。(感覚値)
何が原因?
根本的に参画者に対するフォローが少ないのが原因。その理由としては単純に時間がないことや、その重要性に気づいていないことが考えられる。
まぁ、ほとんどの案件で時間がないことが主な理由だと思うが、時間がないからと言ってそのあたりのフォローをしないことで得られる工数とフォローをするために時間を割いてスタートダッシュさせることで後半に得られる工数では果たしてどちらの方が多いのだろうか。それに関しては実際のデータ等はないのであくまで観測値と言うか感覚値でしかないけど、やはりあった方がスムーズに入れる分、複利的に工数短縮になりそう。
では、そのゼロスタートの人に対する配慮としては何をすればいいのか。
どう配慮する?
自分がやったこととしては、
- システム全体の話(前提条件の共有)
- システムに出てくる用語集の作成(共通認識の構築)
- ドキュメントの場所の整理(情報の整理の一環)
- ドキュメントの管理方法のルール決め(無秩序なドキュメント作成を防ぐ可能性を上げる)
- フォルダの切り分け(情報の整理の一環)
- 実際にシステムを一通り流すのを目の前で行う(やってみせ、言って聞かせて、させてみて~の「やってみせ」の部分。)
- 操作手順の作成
その結果、メンバーからはやりやすかったと言ってもらえた。
チュートリアルとしての役目は果たしたみたい。
今回、これを行う案件と行わない案件を経験して行わない方の案件だと全体の理解度の上昇にかなり時間がかかってしまったように思う。
ほかにも
- メンバーが各々を教えるという状態になり、属人化が進んでしまった
- 共通認識を作る場がなかった
その結果一部の人間にやたら情報が集まったり質問が集中してしまい、全体的なスピードが出なかった。
上記の事を防ぐためにも、最初にある程度システム全体の話ができていれば状況はよくなっていた。
各メンバーの中に土台が出来上がるので無駄な質問が減り、 コミュニケーションコストが削れる。と思う。
では、その配慮を用意、実践する時間をどう確保するか?
- 見積もりに乗せる。
- 頑張って時間を確保する。(基本的にこれ)
- 意図的に知ってる人を案件後半のスケジュールをフリーにして、資料作成の時間に充てる。
- もし継続的な開発をしないシステムであれば作成しない。
3:案件後半は新人や経験の浅い人の作業が無くなることがあるので、作ってもらうのも手ではあるが、資料の精度は落ちる。そのため極力知っている人間に資料作成をしてもらう方がよい。
4:ただ、似たようなシステムをまた作りそうであれば、作成する意味はある。
まとめ
これらを繰り返すことで土台不足による炎上を防げるのではないかと考えている。全然別のシステムだとしても、どういうものを残せばいいのかという勘所は得られるので無駄にはならない。
さらに、知っている人の時間が奪われないので、より重要な機能の実装やメンバーのフォローに時間を割くことができていい流れになる。
今のところ、このゼロスタートへの配慮がない案件は燃えている率が高い。
なので自分は率先して配慮していきたい。
やはり、PMは環境整備がお仕事だなぁ。